お客様に快適に利用される駅でありたい!京成佐倉駅長インタビュー更新日:2022年02月10日

京成佐倉駅は、ビジネスマンや学生の通勤・通学の足となる駅であり、観光客にとっては、城下町観光の拠点!いろいろな人が行き交う駅だからこそ、駅ナカには、お客様が快適に利用できる配慮や工夫を見つけることができます。
そんな京成佐倉駅で、懐かしい伝言板(掲示板)や京成「桜」駅キャンペーンなど、さまざまな企画に取り組む藤澤駅長にインタビューしました!

京成佐倉駅のユニークな取り組みとは!?

――駅構内に設置された伝言板、入試や卒業・入学時期の応援メッセージ掲示など、ユニークな企画が評判です。どんな想いで取り組まれていますか?

伝言板の設置は、コロナ禍において、お客様が少しでも楽しく京成電鉄をご利用いただけたらと始めた企画でした。
実際に伝言板を使用していた世代の方からは、懐かしむ声をいただくとともに、SNS慣れした若い世代、学生の皆さんにも書き込みを楽しんでいただけました。
自分たちも楽しくなければお客様も楽しくない、という気持ちで常に企画を考えています。
※伝言板への書き込みは、現在終了しています。

伝言板のメッセージを写真で記録。たくさんのメッセージが寄せられました!

――バス乗り場への案内や時刻表設置など、駅利用客の利便性に着目した工夫が目を引きます。駅ナカにとどまらない取り組みをしていますね。

そうですね。お客様に気持ち良く駅をご利用いただくために、窓口でもバスの時刻案内を随時行っていますが、より目に留まる時刻表や案内を掲示することで、お客様がバスなどの2次交通を便利にご利用できるよう取り組んでいます。

――さまざま企画を通して、今や乗降するだけに留まらず、「京成佐倉駅で〇〇する」という目的地となり、地域からの期待も高まっていますね。

ありがとうございます。今後も、2020年に実施した「桜に染まるまち、佐倉」キャンペーンの京成「桜」駅のような、地元の方のみならず、他の地域からも集客できるようなイベントを行えればと考えております。

「桜に染まるまち、佐倉」キャンペーン期間中の京成「桜」駅

駅長、語る!

――駅長さんはどんなお仕事をしていますか?

お客様、職員、鉄道施設、列車すべての安全を守るため、主管駅である京成佐倉駅をはじめ、管轄する京成臼井(うすい)駅、大佐倉駅の合計3駅の業務管理を行っています。また、警察や消防、市町村や学校、商店街との対外的な話し合いにも参加しています。

駅員になったきっかけは電車が好きだから、という藤澤駅長

――京成佐倉駅を利用する方はどれくらいいますか?

直前の2020年度は、1日平均13,560人のお客様に通勤、通学、観光と幅広くご利用いただいております。通常はもっと利用されるお客様は多いのですが、コロナ禍ということで、昨年度は少なかったですね。

――住民、観光客、学生など、利用される方によって駅へのニーズは異なると思います。それぞれに配慮していることはありますか?

はい。ご高齢の方にはゆっくり時間をかけ、乗車番線、発車時刻などのご案内をします。また、観光客には、佐倉市観光協会で発行しているマップを利用して、観光施設やコースの案内を積極的に行っています。
列車内での忘れ物をする学生が多いですが、そんなときは、学生が学校に行っている間に捜索、発見して連絡することが良くありますね。

――京成佐倉駅の駅員さんならではの、とっておきの情報を教えてもらえますか?

そうですね。京成佐倉駅止まりの下り電車が、上野方面へ上りの折り返し運転をする際には注目です。一旦、成田方面へ下った後、本線上で運転方向を変えます。そこで、運転手と車掌が入れ替わって、上りホームに入ります。引き込み線を利用することなく、本線上で折り返すのは、とても珍しいですよ。

上野から成田空港までをつなぐ京成本線

――モーニングライナー・イブニングライナーや特急の停車駅でもある京成佐倉駅は、都心への通勤・通学者が多い佐倉市に不可欠の駅です。また、行政施設や工業団地で働く人や近隣ランドマークへ向かう観光客のターミナル拠点でもあり多くの方が利用されますよね。

はい。お客様には、安全・安心、そして快適にご利用いただきたいため、丁寧なご案内や設備の適切な管理を今後も行って参ります。
また、電車内での重大事件の発生を想定し、警察と協力した訓練を定期的に実施することで、お客様の安全を確保できるよう努めていきたいと思います。

佐倉の魅力

――都心のベッドタウンである一方、著名なミュージアムやイベントも多く、いろいろな顔を持つまち・佐倉市。より魅力的なまちにするためには、京成佐倉駅から見てどんなことが必要だと思いますか?

坂道の多い市内各所に点在する施設や名所旧跡を、線でつなぐことが大事ではないでしょうか。今もコミュニティバスが走っていますが、運転本数が少ないため、利用したいときに時間が合わないといった利用者の声も聴きます。
もちろん、レンタサイクルもありますが、高齢者の方にはご利用が難しく、施設間の移動の手段を考えることが今後の課題だと思います。

私は船橋市出身で、駅長として赴任して佐倉市と関わるようになりました。佐倉市は、成田市と同様、観光のまちだと感じています。
国立歴史民俗博物館など実際行ってみると面白いですし、電車から見える佐倉ふるさと広場は、チューリップやひまわり、コスモスなどたくさんの花が咲いていて、とても素敵な場所です。

――京成電鉄の企画券「旅する佐倉1日きっぷ」は、どんなお得なサービスが受けられますか?

当企画券は、京成線の往復券に加えて、バスまたはレンタサイクルを利用して佐倉市内を観光いただけます。また、市内の対象店舗でご利用いただけるお食事券とお土産券もセットになっており、大変お得な切符です。
佐倉市には、日本遺産である武家屋敷や佐倉城址公園のほか、国立歴史民俗博物館、佐倉ふるさと広場など見どころがたくさんありますので、佐倉で楽しく一日を過ごされたい方はぜひご利用ください。

スマートフォンひとつで楽しめる!
「旅する佐倉1日きっぷ」

【京成佐倉駅】
東京都心(京成上野駅)まで電車で約50分。
始発電車も多く、混雑する東京方面まで、座って通勤・通学できる駅です。朝や夕方は、通勤特急など便利な特急電車が発車します。
成田空港までは、約20分。
LCCが多く発着する成田空港へのアクセスも抜群で、趣味や余暇を楽しみたい方にもピッタリの駅!