小学校、入学前に知っておきたいこと更新日:2023年12月21日

 小学校入学を迎えるとき、どんな準備をすれば良いのかな?入学の準備から入学式当日、登校、給食。そして、佐倉の小学校ならではの学び。
  放課後には、学童保育所に行く子もいるかもしれませんね。期待と心配のママ、パパ、ご安心ください!佐倉の新一年生、まるわかりガイドをお送りします。

佐倉市教育委員会 指導課 荒木指導主事

子どもを見守る勇気

 小学校から授業が始まります。最初は45分授業に集中するのは難しいかも知れません。しかし、先生がサポートしてくれますので、心配はいりません。学校の授業に加え、宿題が出ることがあります。ご家庭で、いっしょにノートを見るなどして、お子様に寄り添いながら学習を見守ってあげてください。
 学校生活は、これまでよりも人間関係が大きく広がります。様々な価値観を持つ友達や先生と交流することにより、お子様が社会性を身に付ける重要な時期となります。仲の良い友達と楽しく過ごす時間を大切にしていただく一方、価値観の異なる友達との付き合い方を学ぶ時期でもあります。
 お子様が困っているときは、手を差し伸べつつ、見守るべきところは、見守る勇気をもつことも大切です。
 入学前準備として、挨拶ができる、お礼が言える、片付けができる、食事ができる等、家庭において基本的な生活習慣を身に付けるとよいですね。

 

入学に向け準備するもの

――学用品はどんなものが必要ですか。 

 各学校で、多少の違いはありますが、基本的には次のものを準備してもらいます。
 入学説明会(※)開催後の準備で間に合います。
【学用品の一例】
〇筆箱 〇鉛筆 〇赤青鉛筆 〇名前ペン 〇消しゴム 〇定規 〇色鉛筆 〇クレヨン 〇下敷き 〇のり 〇はさみ 〇テープ 〇油粘土 〇カスタネット 〇工作マット 〇算数セット 〇連絡帳 〇清掃用の雑巾 〇雑巾用の洗濯ばさみ 〇体操服用の袋 〇のりなどを入れる巾着袋 〇給食用の袋(ランチョンマットや歯ブラシ等) 〇防災頭巾 〇学習用ノート
 教科書は無償配布。ノートは、学校で一括購入する場合があります。学校により異なるのと一括購入の場合もありますので、入学説明会(※)で配られる資料等で確認してください。
(※)入学説明会:1月下旬から2月上旬にかけて、入学予定の小学校で実施される、入学準備のための説明会です。

――通学に適した服装と必要な持ち物はありますか?

 服は、「汚れることを前提に動きやすい服装」がおすすめです。主なものは次のとおりです。
〇学習しやすい服 〇通学帽子 〇名札 〇活動しやすい靴 〇ランドセル等の通学かばん(両手が空いている状態が望ましい。)
 服は洗濯しやすいものが、良いでしょう。通学帽子や名札、体操服などは学校指定の場合がありますので、学校説明会等で確認してください。 

――入学式当日の持ち物や、服装を教えてください。

 一般に次のようなものをご準備いただきます。
〇入学通知書 〇家庭環境調査票 〇PTA関係の書類 〇ランドセル等
 入学通知書は市役所から郵送。家庭環境調査票・PTA関係の書類は学校説明会で配布されます。
 細かい持ち物は学校によって異なります。入学説明会の資料を参考に準備をしてください。
 入学式当日の服装に特に決まりはありませんが、式にふさわしいフォーマルな服装で参加されるお子様が多いです。保護者に関しても、スーツ等でいらっしゃる方が多いです。

――徒歩での登校が初めての経験となりますが、大丈夫でしょうか?

 学校によって対応は異なりますが、朝は上級生がいっしょに登校することが多いですし、保護者の方が同伴する場合もあります。登下校時は地域の方の見守り活動もありますので、心配はありません。

――1年生のときにかかる小学校の費用の目安を教えてください。

 年間でおおよそ8万円から9万円くらいです。給食費は銀行や郵便局引き落としで、それ以外のものは、学校によって異なります。主に次のような費用が必要です。
〇学級費 学級において共通で使用するものなどを購入する費用、月に数百円程度。〇教材費 ノートや テスト、ドリルなどの教材を購入する費用、学期のはじめに数千円程度。〇給食費 月5千円程度。〇PTA会費 年間数千円程度。 〇その他 日本スポーツ振興センター掛金(学校における傷害保険)、校外学習費などがその都度発生します。

佐倉市の小学校教育の特色

――佐倉の学校教育の特色を教えて下さい。

 佐倉学、ICT教育などがあります。

――佐倉学では、どんなことを学びますか、

  佐倉の特色について学びます。印旛沼などの恵まれた自然、原始・古代からの歴史、城下町としてつちかわれた文武両面にわたる文化、優れた業績を残した先覚者などについて学ぶことで、ふるさと佐倉への興味、関心を高め、思いやりの心をもって何事にも積極的に挑戦し、社会に貢献しようとするお子様の育成を目指しています。

――ICT教育について、教えてください。

  佐倉市の小学校では、1人1台のタブレットが配布されます。様々な学習場面において、動画を活用したり、共有ソフトを活用した授業が行われたりしています。プログラミング思考の学習やタイピングの学習なども行っています。

佐倉市自校式給食(一例)

――給食は学校で作る「自校式」と聞きましたが、どんな特色がありますか。

 すべての小学校内に給食施設を設け、学校ごとに配置された栄養教諭または学校栄養職員が献立を作成し、あたたかくおいしい給食を調理、提供していることが、大きな特徴です。
 また、献立に地元で採れたばかりの農産物を取り入れ、津田仙(※1)やクララ・ホイットニー(※2)など、郷土にゆかりのある人物の業績に基づいた献立を提供することで、給食を通じた食育の推進にも積極的に取り組んでいます。
(※1)佐倉出身農学者で日本に西洋野菜を広める。新5千円札の津田梅子の父。
(※2)米国出身。津田仙の依頼で、日本初の洋食レシピを作成。

――学校と家庭のあいだの連絡方法について、教えてください。

 学校から家庭への連絡は、「マチコミ」という連絡網サービスを利用しています。
 スマートフォン等のアプリを通じて、学校からのお知らせを受け取ります。台風などで学校が休校になる場合もこちらから連絡が入ります。
 保護者の方からの学校への 連絡等に関しては、学校ごとに異なります。

学童保育所 佐藤所長

学童保育所での過ごし方

――学童保育所の運営方針を教えてください。

 学童保育所に来るお子様は、最初は皆さん緊張していますが、早く学童保育所での生活に慣れてもらえるよう努めています。
 施設運営は、「安全」、「安心」、「楽しい場所」をモットーにしています。
 学童保育所と家庭間の連絡は、主に電話で行っておりますが、定期的に学童だよりを発行し、行事等のお知らせもしております。

――登所スケジュールを教えてください。

 学童保育所での1日の主なスケジュールは、登所➡学習の時間➡おやつの時間➡自由時間(外遊びなど)となっており、給食が無い日は、学習時間の前にお弁当を食べます。
(※学童保育所によって、スケジュールが異なることがあります。)  

――学童保育所では、どのようなことを学びますか。

  施設によりますが、1年生から6年生まで集団生活しますので、価値観の違う、いろいろな友達と交流でき、社会性が身につくと思います。
  お子様たちは、お兄さんやお姉さんたちとすぐに溶け込んで行きます。安心してお任せいただければと思います。

<参考>

佐倉市の学童保育所入所申込みについて
https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/kodomohoikuka/gakudo/3390.html