佐倉ふるさと広場に「かぼすちゃんモニュメント」誕生!更新日:2023年11月06日

「かぼすちゃん」をご存じでしょうか?
かぼすちゃんは、佐倉市在住、世界中で人気者の柴犬です。
そんなかぼすちゃんのモニュメントが完成し、2023年11月2日、佐倉ふるさと広場にて、かぼすちゃんモニュメントの除幕式が行われました。
かぼすちゃんの飼い主・佐藤さん(通称:かぼすママ)に、モニュメントに込められた思いや“犬と暮らすまち、佐倉”でのかぼすちゃんとの過ごし方など語っていただきました。
【かぼすちゃんとは】
 千葉県佐倉市在住の柴犬。飼い主(かぼすママ)のブログに掲載された流し目写真が世界中で流行し、コラージュされた画像も大量に発生しました。広告や仮想通貨などのモデルになったり、ツイッター(現X)のアイコンが、青い鳥からかぼすちゃんになったことで大きな話題となっています。

運命を感じ、結ばれた赤い糸

――かぼすちゃんを飼うことになったきっかけを教えてください。

 かぼちゃん(※1)を飼う前に、ケンという犬を飼っていました。ケンが10歳で突然亡くなって、悲しい気持ちがずっと続いていました。
 2年ほど経ったある日、里親募集のサイトを見ていると、私の好きな柴犬が、新着情報に載っていました。しかも預かりの方(※2)が佐倉市在住で、その方のページを見ると佐倉城址公園で散歩をしている写真がありました。私もよくケンと佐倉城址公園を散歩していたので、きっと近所の人だと思い、運命を感じました。
 すぐに応募し、お見合いをして、めでたく赤い糸が結ばれ、我が家に迎え入れることになりました。その時、かぼちゃんは3歳くらいでした。
※1 かぼすちゃんの愛称
※2 後出、保護団体ボランティアの方

佐藤さん宅に来た当初のかぼすちゃん

――なぜ、かぼすちゃんは里親を探していたのですか?

 柴犬のブリーダーが廃業し、19匹の犬たちが動物愛護センターに持ち込まれたことが始まりです。動物愛護センターに持ち込まれると殺処分をされてしまうのですが、その中から3匹だけ保護団体によって保護されました。その中の1匹がかぼちゃんでした。
 保護された犬は、すぐには外に出さないで、10日間ほど病気にならないかなど観察期間があるんです。その後、保護団体でボランティアをしている人が預かって、きれいにしたり、避妊をしたり、家庭犬としてしつけをして、里親募集をします。
 かぼちゃんを預かってくださったボランティアさんは、とてもセンスがある方で「かぼす」というとてもいい名前を付けてくれました。

――かぼすちゃんを迎え入れた当初は、どんな様子でしたか?

 うちに迎え入れた時は、もう3歳くらいでした。ずっと檻に入れられて大きくなったようで、爪もうんと長くなっていましたし、散歩もさせてもらえていなかったと思うのです。そのせいか、最初は感情表現の少ない、まるでぬいぐるみのような、とてもおとなしい子でした。
 それが家族の愛情を受けて、すこしずつ心を開き、いたずらもするようになっていきました。ソファーを飛び越えたり、部屋をドックランにして走り回るほど元気になりました。でも基本的には穏やかで、のんびりとした、とても優しい子です。

伸ばされるかぼすちゃん
お散歩中のかぼすちゃん

あっという間に、世界の人気者

――いまやインスタグラムのフォロワーが約50万人の超人気者ですね。かぼすちゃんがどうやって世界に知られていったのですか?

 かぼちゃんとの日常を綴ったブログを書いています。2010年に載せたかぼちゃんの写真が、誰かの目に留まり、コラージュされた画像があっという間に世界に広まりました。私がそれを知ったのが2年ほど経ってからでした。
 最初は、コラージュされているかぼちゃんの写真が拡散されていて、怖いなと思いました。ネット上に何気なく乗せている写真は、世界中の誰でも見られるものなのだと改めて実感しました。でも、そのような恐怖と共に、世界中の多くの人がかぼちゃんの写真を楽しんでいることに対しては、嬉しさも感じました。

大流行となった流し目写真

――人気者のかぼすちゃんですので、お散歩をしていると声をかけられることも多いではないですか?

 朝夕、お散歩するのが日課になっています。犬を飼っている人は、お散歩はルーティンなので、毎日のようにお会いする顔なじみがたくさんいます。お互い、犬の名前しか知りませんが(笑)
 国内外問わず、メッセージをよく頂きます。「かぼちゃんに会いたくて佐倉城址公園に行ったけど、会えなかった」など言われることもあります。
 あとは、柴犬のお友達が多いです。ブログを通して、日本全国や世界にも柴犬のお友達はいるんですよ。
 散歩中や旅行先で「かぼすちゃんですか?」と、声をかけられることがよくあります。その度に、「かぼちゃんってすごいな!」と、驚かされています。

佐倉城址公園をお散歩するかぼすちゃん

佐倉はお散歩しやすいまち

――佐倉市で犬を飼うことのメリットはなんですか?

 佐倉市は、犬の散歩をしやすいまちだと思います。
 毎日のように行くのは、佐倉城址公園です。今は高齢になり、あまり歩かなくなったので、バギーに乗って散歩していますが、元気な時は、公園の上のコースも下のコースも回って、国立歴史民俗博物館のカフェに立ち寄りました。かぼちゃんがカフェの前で「ちょっと寄ってく?」とでも言っているように、動かなくなるのです。
 佐倉ふるさと広場は夕日がすごくきれいで、かぼちゃんとよく眺めに行っています。あとは、高崎川沿いが散歩しやすいですね。春は桜が見事ですし、四季折々の自然を楽しめます。佐倉は犬と散歩を楽しめる所はたくさんあります。結構遠くから、犬の散歩のために佐倉まで来ている人も多いんですよ。

高崎川沿いをお散歩
佐倉ふるさと広場の夕日とかぼすちゃん

――佐倉ふるさと広場に、かぼすちゃんのモニュメントとベンチ、テーブルを寄付していただけるそうですね。

 佐倉ふるさと広場には、かぼちゃんと私の思い出が詰まっています。フラワーフェスタなどイベントも行っていますし、季節ごとに人がたくさん集まります。
 世界中のかぼちゃんのファンから、モニュメントを建てたいとお話しをいただき、1年くらい前に、市役所に設置の依頼をしに行きました。
 モニュメントは、風車の横の三角広場に設置し、広場にあるベンチも老朽化していたので、全部改修し、新しいベンチとテーブルも併せて寄付いたします。
 モニュメント自体もベンチ型になっているので、もちろん座ることもできます。フォトスポットになってくれるといいなぁと思っています。市民の皆さんや佐倉ふるさと広場に来た方が、心安らぐ空間になってほしいです。海外のかぼちゃんのファンも訪れてくれたら、嬉しいですね。


★かぼすちゃんママ インスタ:https://www.instagram.com/kabosumama/
★かぼすちゃんママ ブログ:https://kabochan.blog.jp/