表現のスポーツ・チアリーディング!佐倉から元気を届けます!更新日:2022年09月27日

 令和4年4月に東京で開催された「JAMfest JAPAN~level1 junior~」(全米最大級のチア&ダンスイベントの日本大会)で優勝した千葉佐倉オールスターチアの代表・清水真利子さん(りこコーチ)にインタビュー!
 観客を魅了し、引き付けることができるかを競う「表現のスポーツ」であるチアリーディングの魅力について語っていただきました!

チアから離れられません…

――千葉佐倉オールスターチアは、どのような団体になりますか?

 2016年に設立した地域に根差したチアリーディングのクラブになります。現在、4歳から中学生まで、30人が所属しています。所属している子は、ほとんどが佐倉市在住です。近隣の四街道市や八千代市からも参加してくれています。
 毎週火曜日に佐倉市民体育館にてレッスンを行っています。4歳から小学校1年生までminiクラス、小学校2年生から中学生3年生までjuniorクラス、年齢制限のない大会選抜クラスの3つのクラスがあり、音楽に合わせた基本的なダンスやジャンプの練習から大会に向けたスキルアップまで様々な練習を行っています。

練習風景

――チアの魅力について教えてください。

 チアは「元気」とか「明るい」というイメージがありますが、競技者としては、「離れられない」という魅力があります。技ができたときや大会で演技を披露したときに感じる達成感や同じ目標に向かって意見を言い合い、頑張ってきた仲間は、一生の宝になります。この先もチアからは離れることはできないです。
 指導者として、子どもたちにチアを通じて、技術的なこと以外の礼儀や感受性を育むなど、教育に携われているのも魅力に感じます。

――チアには、いつから携わっていますか?

 私がチアをはじめたのは、大学生の時です。卒業をし、チアを離れていた時期もありますが、社会人チームに加入して31歳まで現役を続けました。現役でやりながら指導者としてもチアに携わり、現在は千葉佐倉オールスターチア以外にも、千葉明徳高校チアリーディング部 HOPPERSや法政大学応援団チアリーディング部などの外部コーチ、プロスポーツチームのコリオグラファー(振付)もしています。
 チームの代表を一緒に務めている、みきコーチは、直接の教え子ではないですが、千葉明徳高校出身で高校からチアをはじめ、卒業生として高校に来ていたので知り合うことになりました。プロ野球のヤクルトスワローズやスーパーラグビーでもチアリーダーをしていましたが、2人とも、子どもたちのチアリーディングチームを作りたいという気持ちを持っていたことから一緒にこのチームを立ち上げました。

発表前の緊張感

――設立当初の苦労などはありましたか?

 設立当初は、参加者が集まらず苦労しました。はじめはチラシを張って募集したりクチコミで来てもらったりして、なんとか5人の生徒が集まり、基礎から練習しました。
 コロナが流行してから募集も活動も止まってしまい、苦労した時期もありました。感染症の流行が落ち着き、活動を再開してからは、未就学児や小学生など習い事を始めるタイミングで、チアをやってみたいと参加してくれる人が増え、現在は未就学の子と小学2年生の割合が多くなっています。
 設立当初ではないですが、場所を確保できない苦労もありました。いつも練習している佐倉市民体育館が新型コロナウイルスのワクチン接種会場となった期間は、練習場所がなく困りましたが、江原台の地区会館をお借りでき、何とか活動をしていました。

個性を消さないように

――活動の目標を教えてください。

 チアを通して子どもたちの育成を行いたいと考えているので、基本的な身体能力の向上はもちろん、元気に挨拶ができるなど礼儀作法は指導しています。また達成感を味わってもらうなど様々なことを経験させたいと思っています。
 大会選抜クラスでは、大会に向けて練習し、良い演技ができるように取り組んでいます。

mini 発表

――指導するうえで意識していることは何ですか?

 選手ファーストを意識しています。自主性を重んじて、子どもたちからこれがやりたいという声が上がるような方法を意識して指導しています。
 チアはチームワークの競技であり、統一的なスポーツではあるんですけど、子どもたちの個々の良さがあり、それを消してしまうことはしたくないので、押し付けるような指導はしないようにしています。
 そうでないと、自分から発信することを止めてしまう気がして、意見があれば、まずは思い切って伝えてみる、言葉にしてみる、という空気感を大切にしています。

子どもたちの笑顔に元気をもらっています

――参加している子どもたちや保護者の反応はいかがですか?

 子どもたちは元気に通っており、楽しいという声が多いです。はじめはポンポンを持って踊りたいとかユニフォームがかわいいから着てみたいとか様々な動機で参加していますが、だんだん技ができるようになり、楽しくなって、みんなレッスンに来ています。
 保護者の方には、なるべく負担はかけないように運営しています。たまに発表会などがあれば、広い会場でのマットの準備等は手伝ってもらうこともあります。保護者会長がおり、質問や要望は保護者会長を通して回答するように対応しています。
 4歳くらいの子だと機嫌次第で毎回レッスンにすんなり来られているとは思わなくて、保護者の方はレッスンに連れてくるまでが大変だと思います。レッスンの間は、休む時間にしてもらいたいと思っています。

円陣の様子

――やりがいを教えてください。

 子どもたちの笑顔が一番のやりがいです。楽しいときや演技が思うようにできたときなど無条件の笑顔が見られると、こちらも元気をもらえます。

――今後の活動で挑戦したいことはありますか?

 今の活動を底上げしていきたいです。コロナ禍でイベントが中止になっている状況で、発表の場が少ないので地域で活躍できる場所を探していきたいです。
 大会チームは、日本の大会で良い成績だと、アメリカの大会に出場できるものもあるので、世界大会を目指したいです。私も伊藤コーチもアメリカの大会に出場したことがありますが、人生の経験として、本場の空気感や高いレベルの演技を経験させてあげたいです。
 このチームから世界にチャレンジできるようなメンバーを輩出できたらうれしいです。

レッスン生へインタビュー 小学4年生 三浦梨花さん 

インタビューに応えてくれた三浦さん

――チアを始めたきっかけは何ですか?

 チアをはじめたのは幼稚園の年中の時です。はじめは、バレエを習ってみたかったけど、友達が千葉佐倉オールスターチアに入って、チアをはじめたので自分もやってみたいと思い、はじめました。

――チアをやっていてどんな時に楽しいと感じますか?

 スタンツ(組体操のように人を乗せたり飛ばしたりする技)が決まったときは、すごく楽しいです。あとは、仲間と一緒に演技をしていると楽しいと感じます。

――今後の目標はありますか?

 チームで仲良く大会に向けて練習し、みんなを元気づけられるような演技をしていきたいです。

【お問い合わせ】
千葉佐倉オールスターチア
◆メールアドレス sakura.cheer1125@gmail.com
◆インスタグラム https://www.instagram.com/chiba_sakura_allstarcheer/?hl=ja