ニュースポーツ・パデルで佐倉から世界へ更新日:2022年07月28日

 パデル日本代表に選出経験がある明神真孝さんに、人気急上昇中のニュースポーツとして幅広い年代に親しまれているパデルの魅力を語っていただきました!

※パデルとは、テニスとスカッシュの要素を持ったラケット競技です。コートサイズはテニスコートの半分くらいの広さで、周囲は強化ガラスと金網により仕切られています。コートの特徴を戦略的に活用し、プレーするスポーツです。

パデルの楽しさを知ってもらいたい!

――パデルを始めたきっかけは何ですか?

 千葉市にあるスポーツ複合施設にパデルコートが併設され、そこで初めてプレーしてみて、すごくおもしろかったので、継続してプレーするようになりました。
 パデルを始めるまでは長年、テニスをプレーしてきましたが、テニスより断然難しいです。テニスはスマッシュや球がそれたら決定打となり、得点になります。パデルはコートにバウンドし、壁面(強化ガラス)から跳ね返った球も地面に落ちるまでは打てるため、ラリーが長く続きます。そこが面白さです。
 ヨーロッパでは、サッカーの次にメジャーなスポーツになっている国もあり、人気急上昇中のスポーツとなっています。

――これまで苦労したことはありますか?

 初心者の頃は、プレー面では壁やパデルのプレーに慣れるまで苦労しました。
 競技者として苦労したことは、日本代表としてアジア大会に出場した際、ベスト8での試合中にアクシデントで怪我をしてしまい、長期離脱しました。スポーツに怪我は付き物ですがその際の悔しい思いややりたくても怪我で出来ない、きちんとした治療と我慢する事を学びましたので今後の選手育成に経験を活かしていきたいです。
 私一人で指導しているので、時間が足りないこともありますが、それも大きなやりがいです。本当はまだ現役でやりたい気持ちはありますが次世代の育成に取り組んでいきます。

強化ガラスと金網に囲まれたパデルコート

――明神さんはテニスやパデルのコーチとしても豊富な経験を活かして「パデルアカデミア佐倉」を運営し、パデルの普及啓発にも努めていらっしゃいますね。

 「パデルアカデミア佐倉」では、パデルのスクール・レンタルコート・イベント開催等の事業をおこなっています。パデルのスクールは全国で20か所程度しかなく、千葉県内には2か所しかありません。
 パデルを運動の一環として楽しみたい方と、競技として本気でやりたい方がいますが、体験された際に希望をお聞きして、そのニーズに合わせたクラス分けと指導をおこないます。
 両者共に満足していただけるよう私たちも日々努力し、今後も普及に努めます。

――どこから参加する方が多いですか?

 もともとパデルをやっていた方は、市外や遠方だと関東圏から通っています。
 2021年10月にオープンして、様々な取材をお受けしました。地域新聞に掲載していただいたり、ケーブルテレビにも放送していただいたおかげか、初めてパデルをプレーする方は、ほとんどが近隣や佐倉市民の方です。

――どういった年齢層の方が多いですか?

 未就学児から75歳まで年齢の幅広くクラブへ通っていただいております。人数が多いのは、30代から40代の方です。あとは、ジュニア(小学3年から中学生)のスクール生も多いです。

球出しをする明神さん

――参加者の反応はいかがですか?

 初めは、テニスやスカッシュ経験者が興味を持って体験に来てくれました。ラケット競技未経験の方もたくさん来ていただきました。すぐにパデルの楽しさに気づき、そのお子様も一緒に通っていただけるようになりました。
 ジュニアスクールは、最初はお楽しみで来ていたり、親に連れられて来ていましたが、上達してくると上手くなりたい・試合に出たいと思うようで、今は全日本ジュニア大会や、夢は大きくジュニア世界大会を目指して練習するようになっています。
 パデルを一度体験すると、プレーの楽しさやゲーム性の面白さを感じられて、またやりたいと来てくれるのがうれしいです。

やりがいだらけ

――やりがいについて教えてください。

 メジャースポーツであれば、指導方法やプレースタイルが確立していますが、パデルはまだ確立していません。モデルベースを作り上げているこの状況や普及活動がやりがいだと思います。
 ジュニアの育成は、やりがいそのものです。今後さまざまな大会に出たり、日本代表になり、活躍していけるよう指導していきたいです。日々の練習で上手くなっているのを見ているだけでもやりがいです。
 ジュニアだけでなく、ご高齢の方もかかげた目標を達成できた時は、私もうれしいです。75歳の方もベテラン大会に向けて頑張っています。日々、やりがいだらけです。

――心掛けていることはありますか?

 スクールの中で気を付けていることは、接遇です。ジュニアの子ども達には、きちんとした挨拶や言葉遣い、話をきちんと聞く等々を指導しています。私も教える立場として常に意識しています。そうでないと「コーチができていない」と言われますからね。保護者の方にもきちんと都度、指導していただくようお願いしています。

スクール(ジュニア)練習風景

スポーツで明るいまちへ

――佐倉市で事業を始めたきっかけ何ですか?

 佐倉市在住であったことと、地域に根差したスポーツ事業をやりたいと思っていました。ユーカリが丘は住宅地もあり、自然もあり、いい環境だと思い、決めました。

――佐倉市がもっと魅力的なまちになるには、何が必要ですか?

 もっとアクティブなまちになってほしいです。若年層・高齢者層の皆様が様々なスポーツに触れ、運動を楽しみ、元気でより明るいまちになればと思います。まちとの繋がりの創造は企業や商店・各種スポーツコミュニティ等々、繋がりの可能性は無限にあります。もっともっと魅力的なまちになるでしょう。
 スポーツを通して、まちとの繋がりを創造し、コミュニティを増やして、イキイキとしたまちにするため、私も様々な面で活動を続けていきます。

体験者インタビュー

――パデルを始めたきっかけは何ですか?

スクール生(ジュニア)Aさんの保護者:
 私がテニスをやっていたので興味があり、体験したらおもしろくて、子どもも通うようになりました。
スクール生(ジュニア)Bさんの保護者:
 隣でやっているサッカーのスクールに兄弟が通っていて、付き添いで来ていた子がやってみたいと言ったので申し込みました。

――パデルを始めて変化はありましたか?

スクール生(ジュニア)Bさんの保護者:
 はじめは、スクールに行くのが嫌で泣いていたのに、今では日本代表になることを目標に練習しています。
スクール生(ジュニア)Cさんの保護者:
 インドアだった子が、アクティブになりました。

――今後の目標はなんですか?

スクール生(ジュニア)Aさん:世界大会に出ることです。
スクール生(ジュニア)Bさん:日本代表になることです。

 スクール生(ジュニア)とその保護者の方々にお話を伺いました。パデルを通じて子どもの成長を感じるようになり、いつの間にか自分よりも上手くなっているのに驚いたそうです。練習の様子からも本当に上手くなりたいとパデルを楽しむ様子が感じられました。インタビューにご協力頂き、ありがとうございました。

【お問い合わせ】
◆パデルアカデミア佐倉
〒285-0835
千葉県佐倉市ユーカリが丘5-3-1
◆ホームページ https://www.sport-academia-sakura.com/padel/