ボクシングで世界へ!インターハイ優勝の片岡雷斗さんを密着取材更新日:2023年01月27日

 2022年に高校1年生ながらインターハイ(ボクシング〈ライトフライ級〉)で優勝した佐倉市在住の片岡雷斗(かたおか・らいと)さんに密着取材。
 片岡さんの自宅練習場や学校にも潜入し、周囲の方からもお話を伺いました。

好きだから続けられます

――ボクシングを始めたきっかけは何ですか?

 もともとキックボクシングをやっていましたが、小学校4年生の時に、兄がボクシングを始めたのがきっかけで、自分もボクシングを始めました。

――ボクシングは好きですか?

 好きだから続けられています。自分の思い通りにならないときも、もちろんあり、自信があった試合で自分の技術が通用しなかったときは悔しい思いをしました。
 それでもボクシングの魅力は、肉体的に辛いスポーツでもありながら、頭を使い複雑な駆け引きをするところであり、すごく楽しいです。

――今までで印象に残っている試合を教えてください。

 中学生1年生の時、初めての全国大会に出場した際に負けてしまいました。後に、その時の相手に勝てたときの試合が一番印象に残っています。
 中学生の頃から高校1年生でインターハイを優勝することを当面の目標として練習してきたので、インターハイで優勝した時は、ホッとしました。

良い競争相手であり、チームメイト

――普段の練習について教えてください。

 高校の部活動では、フィジカルトレーニングを中心に練習をしています。部活動が18時くらいに終わり、自宅の練習場に移動し、19時くらいから2時間ほど弟たちと技術面の練習をするのが日課です。
 フィジカルトレーニングでは、自分を追い込んだ練習もしますが、強くなりたいという気持ちで、辛い練習も乗り越えています。練習で気を付けていることは、試合を意識し、頭を使って練習するように心掛けています。

――ご家族はどんな存在ですか?

 両親には、ボクシング中心の生活をさせてもらい、感謝しています。
 弟たちは、普段から一緒に練習していて、良い競争相手であり、チームメイトだと思っています。

兄弟とファイティングポーズ

ご両親へインタビュー

――雷斗さんについて教えてください。

父:
 幼少期から好奇心旺盛で負けず嫌いでした。今はボクシングが好きで、一生懸命で真面目に毎日練習しています。
母:
 食事の面で気を付けています。野菜が好きでないのと食が細いので、どれだけ食べてもらうかを毎日考えています。
 あとは、忘れっぽいところがあり、今日も学校に行くのにリュックを忘れて家を出ていき、駅まで私が届けました。そういうことが結構あります。

――「我が家の子育てのコツ」や心掛けていることはありますか?

父:
 子どもの頑張りに対して、それ以上のサポートをすることを心掛けています。
 ボクシングは、やらされてやるような競技ではないので、本人にやる気がある限りは自分たちも全力でサポートするしかないと思っています。

部活動顧問の関茂先生にインタビュー

――片岡雷斗さんの印象を教えてください。

 練習熱心であり、海外の選手の動画を見て研究もしているようで、ボクシングに対する姿勢が素晴らしいと思います。
 ボクサーは、攻めていくタイプと足を使いカウンターを取るタイプと、大きく分けて二通りのタイプの選手がいますが、雷斗はどちらのタイプにも対応できる選手です。特に、踏み込みのスピードに長けていると感じています。

部活動顧問 関茂先生

――今後に期待することを教えてください。

 パンチを思いっきり打つと流れてしまうことがあるので、体の芯を作ることは雷斗の伸びしろだと思います。
 あとは、体調を崩すことがあり、食生活が原因ではないかと考えているので、野菜を食べられるようになることに期待です。
 インターハイでチャンピオンになりましたが、偉そうにすることもなく謙虚な気持ちを持っているので、その姿勢を今後も継続してもらいたいです。

クラスメイトにインタビュー

――片岡雷斗さんの印象を教えてください。

同級生:
 登校初日から騒がしくて、初めはこの人と仲良くなれるかなと不安でしたが、話してみると優しくていい子でした。
雷斗:
 初日は自分も緊張していて、みんなと仲良くなりたかったので、どんどん話しかけました。

――クラスでは、どんな存在ですか?

同級生:
 いつも明るくて、ムードメーカーみたいな存在です。
 授業では積極的に発表をしていますが、たくさん発表している分、よく間違えていて、クラスを盛り上げてくれています。
雷斗:
 自分はしっかり問題を解いて、合ってると思って自信満々で発表をしますが、それが間違っていると悔しい気持ちになります。
同級生:
 数学は正解することもありますが、英語は結構、間違っています。
雷斗:
 そうですね。海外進出をしていきたいと思っていますが、英語が苦手です。二人は頭がいいので、勉強を教えてもらいたいです。

世界で活躍できる選手になりたい

――今後の目標を教えてください。

 高校生のうちに挑戦したいことは、アジア大会や世界大会で優勝することです。将来的には、世界で活躍する選手になり、周りから尊敬されるようになりたいです。

――最後に、佐倉市の好きなところと、もっとこうすれば佐倉市が魅力的になると思うところを教えてください。

 佐倉市は自然が豊かで落ち着くところが好きです。
 佐倉市はすでに魅力的ですが、強いて言うなら、印旛沼で泳げるくらいきれいになれば最高だと思います。

インタビューに応じる片岡雷斗さん

片岡雷斗さんプロフィール
2006年 佐倉市生まれ
佐倉市内の小・中学校を経て、習志野市立習志野高等学校に在学。
ボクシング部に所属。

【片岡さんのインタビューをもっと詳しく!】
YouTubeの「さくら動画配信(佐倉市公式チャンネル)」で片岡雷斗さんの取材の様子をもっと詳しくご覧いただけます。(佐倉市広報番組「Weeklyさくら」2023年1月16日~22日放送分)