医療を学ぶ若者と地域がつながる、佐倉発ウエルビーイングの一日更新日:2025年12月25日
2025年11月29日(土)、佐倉市で開催された「SAKURA WELL-BEINGフェア」には、地域内外から多くの来場者が訪れ、健康とウエルビーイング(しあわせに生きられる状態)を考えるイベントとして大盛況となりました。医療・看護を学ぶ学生にとってはキャリア形成のきっかけとなり、市民にとっては新しい学びと交流の場となった当日の様子をレポートします。
地域と未来の医療をつなぐ~健康と幸せを考える気づきの場~
――健康チェックや体験ブースで広がる交流
晴天に恵まれた当日、約360名の来場者を、聖隷佐倉市民病院スタッフを中心に、学生ボランティアや参画団体、市職員など総勢60名でお迎えしました。
骨粗しょう症VR体験、血管年齢測定、内視鏡体験などのブースはオープン直後から大盛況。参加者は結果を確認しながら医師に相談したり、学生ボランティアと会話を楽しんだりと、様々な交流が生まれました。
また佐倉のストリートオルガンは、子どもから大人まで優しい音色を楽しめるひと時となりました。

――3つのセミナーが示すウエルビーイングのヒント
「食」「ヘルス」「学び」をテーマにした3つのセミナーも好評でした。
・食のセミナー「オーガニック×栄養バランス」では、佐倉市のオーガニックへの取り組みを紹介。
・ヘルスのセミナーでは、東邦大学医療センター佐倉病院副院長・中川晃一先生が「歩行に欠かせない膝の重要性」を解説。
・学びのセミナーでは、聖隷佐倉市民病院副院長小谷俊明先生と、薬剤師から医師に転身した東邦大学医療センター佐倉病院の岡崎太郎先生による対談が実現。市内の基幹医療機関のつながりを感じる場となりました。
アンケートから見た佐倉の現況
ウエルビーイングは、幸福感と言い換えられ、その内容は「自然の豊かさの実感」、「つながりや感謝」、「地域行政への信頼」、「健康への満足度」などです。
参加者の方に幸福度の調査をしました。「あなたの幸福度を10点満点で評価してください」と質問したところ、8点以上が58%、7点が22%と高評価。一方で6点以下も20%あり、課題もありそうです。

佐倉で拡がるウエルビーイング~市民と医療を学ぶ若者の出会い~
市民とボランテイア学生が共に学ぶ場
今回ボランテイアに参加したのは和洋女子大学、淑徳大学、国際医療福祉大学、東邦大学の総勢9名。学生のみなさんは、セミナーにも参加し、特に学び直しに関するテーマでは、意見発表もしました。学生さんの声をご紹介します。
・和洋女子大学:「市民の方々と直接触れ合い、健康意識の高さを実感しました。将来は安心して相談してもらえる管理栄養士になりたいと感じました。」「疾病や栄養素、食品等、大学で学んだことを深く理解することで、何をすれば良いのかを自信を持って伝えることができるということを学びました。」「佐倉市では医療と住民と市が一体となって健康に重きを置いており、市民も健康のための情報を知ることのできる環境が整っていることが分かりました。」
・淑徳大学:「質問対応や体験サポートを通じて、地域住民の方々と関わる楽しさや温かさを改めて実感できました。」「健康について一緒に考える中で、人と向き合い、関わることのやりがいを実感できました。」
・国際医療福祉大学:「様々な世代の方々と交流する機会に恵まれ、大変貴重な経験をさせていただきました。多くの学びがあり、非常に勉強になりました。」「地域の方々と直接関わる中で健康への思いや不安に触れ、医療の役割を自分なりに考える大切な機会となりました。」
・東邦大学:「直接関わりながら健康意識の向上を支援でき、薬剤師を目指す上で貴重な経験となりました。」「実習中に地域イベントに参加することができてとても良い経験になりました。」
地域イベントから始まる医療の未来
――市内中核医療機関・企業・行政のトライアングル(タッグ)
アンケート自由記述には「健康への過信に気付かせてもらったし、佐倉市のオーガニックを知ることができた。イベントは楽しく勉強になった。」という声が寄せられました。このコメントは、多くの関係者が一堂に会し、有意義なフェアを実施できた証といえます。
企画当初は前身の「健康祭り」をベースにしており、健康チェック中心でしたが、市と企業・団体の参加により、バリエーションに富んだイベントとなりました。
さらに、当日視察に訪れた大学法人から「次回はぜひ参加したい」という嬉しい声もあり、今後の広がりが期待されます。
――聖隷佐倉市民病院、副院長が語る「SAKURA WELL-BEINGフエア」
佐倉市や東邦大学医療センター佐倉病院、企業の皆様と当院が協力し、市民の健康と幸せを考える場を実現できたことが、何よりの成果でした。
準備の苦労もありましたが、地域のために尽くす喜びを皆で再確認し、学生さん達にも良い刺激となりました。
なにより、当院のスタッフが参加者の皆様以上に楽しんでいた姿が、とても印象的でした。

――結びに
提供する側が楽しむことで、受け取る側も笑顔になる――そんなウエルビーイングの本質を感じる一日となりました。






