佐倉の未来を担う若者たち~高校生の市制70周年~更新日:2024年12月24日

――30年後を担う主人公が佐倉の未来を築く

 「持続可能なまち・佐倉」の実現を目指すことを目的として、佐倉市と(※)市内5校の県立高等学校等(以下「県立学校」という)が一堂に会し、2024年2月8日に包括連携協定式が行われました。
※千葉県立佐倉高等学校、佐倉東高等学校、佐倉西高等学校、佐倉南高等学校、印旛特別支援学校さく
ら分校

――全ての県立学校が大活躍

 佐倉市は、市制施行100周年を見据え、30年の間にまちづくりの主役となる若者たちが通う県立学校と協力して地域を盛り上げる取り組みを行っています。これまで制作した啓発物や各学校の取り組みを紹介します。

各校の生徒が市制70周年記念のぼり旗をデザイン

各校の生徒が市制70周年記念横断幕をデザイン

各校の生徒が記念マンホールをデザイン(市内各所に設置予定)

市制施行70周年花火大会の70周年啓発ブースにてボランティアに参加(佐倉高校、佐倉西高校)

 次からは、各学校の取り組みについて紹介していきます。

――千葉県立佐倉高等学校

 千葉県立佐倉高等学校は、1792年、佐倉藩主堀田正順が藩校学問所を創設したことが始まりの、歴史を持つ伝統校です。生徒が部活動に100%加入し活動している一方で、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業やスーパーグローバルハイスクール事業の指定を受ける「文武両道」の校風を持ちます。

市制施行70周年のコンセプトを考えるワークショップを開催

佐倉市立中央公民館のガラスアートを作成

佐倉マラソンにてY.M.O.豚汁のブース出店にボランティアに参加

市制施行70周年の啓発ポスターの作成

クリアボトルのデザインを作成

リサイクルボックスの作成

――千葉県立佐倉東高等学校

 千葉県立佐倉東高等学校は、服飾デザイン科・調理国際科・普通科の3学科あります。
 服飾デザイン科は、1907年に佐倉女子技芸学校として創設された頃からの歴史を持ち、卒業生も多く活躍するアパレル業界のコンピューター化に対応し、服飾の世界での実践的人材育成を目指すことも目的としています。
 調理国際科は、最新の設備による調理実習や集団給食実習、インターンシップ、テーブルマナー、社会人講師による専門授業など多彩なカリキュラム。卒業時には調理師免許が取得できます。

本庁の懸垂幕の書を担当

服飾デザイン科の友禅染をおこなっている様子

服飾デザイン科でデザインし、市制施行70周年記念式典で贈呈された風呂敷と紙袋

調理国際科が70周年を記念し、佐倉市にちなんだ材料を使用したお菓子を制作

――千葉県立佐倉西高等学校

 千葉県立佐倉西高等学校では、2017年度入学生から福祉コースを開設し、2年生から福祉の専門コースを選択することができます。福祉の専門科目を履修し、学習状況が十分と認められた場合、「介護職員初任者研修修了」の資格を取得することができます。

市制施行70周年記念事業でやりたいことを話し合うワークショップを開催

佐倉マラソンでダンス部がダンスを披露、市長との伴走(3㎞)やゴール給水のボランティアに参加

佐倉を紹介するPR動画を作成(YouTube埋め込み)

オリジナルフレーム切手の制作(ほかの高校も参加)


――千葉県立佐倉南高等学校

 千葉県立佐倉南高等学校は、2022年度から、三部制(「午前部」「午後部」「夜間部」)定時制高校に移行しました。2011年1月にユネスコスクールへ加盟し、ESD(Education for Sustainable Development)教育を行っており、「学校・文化交流に関わる活動」及び「地域貢献・ボランティア活動に関わる活動」に取り組んでいます。

市制施行70周年記念事業にやりたいことをテーマにワークショップの開催

70周年記念オリジナル婚姻届を作成

――千葉県立印旛特別支援学校さくら分校

 千葉県立印旛特別支援学校さくら分校では、働くことへの関心、意欲を高めるための学習活動として4つのコースを設置しています。また、文化祭や地域での作品の販売活動や、近隣施設での清掃活動を行っています。
〇農園芸コース:校内の実習畑で農園芸に取り組む。
〇フードデザインコース:パンや焼き菓子などの食品製造に取り組む。
〇メンテナンスコース:清掃業務に関する知識技能の習得を目指す。
〇クリエーションコース:革工芸に関する知識技能の習得を目指す。

夢咲くら館での花壇の整備

さくら分校で制作している革製品、焼き菓子、無農薬野菜の販売会

夢咲くら館での清掃活動

記念式典プログラムの表紙デザイン

佐倉南図書館の清掃活動

市制施行70周年オリジナルピンバッジ、缶バッジの制作

花火大会で配布用うちわの制作

――高校生の活躍を支えたプロジェクトチーム

 高校生の活動を支えてきたのは「海隣寺坂35プロジェクトチーム」のメンバーです。このチームは、市制施行100周年を見据え、30年後に市役所の中枢を担っている35歳以下の若手職員で構成されました。
 このプロジェクトチームの中に各県立学校の担当チームがあり、学校との打ち合わせを重ね、活動内容から考え、学生らの活動をサポートしてきました。
 学生と活動した感想と、今後の高校連携についてプロジェクトチームリーダーの包國さんに語っていただきました。

(後方中央ではじける笑顔の包國さん)

――高校生と活動して感じたことはありますか

 この1年間、高校生たちと連携して多くの事業に取り組んできましたが、高校生ならではの発想や柔軟性には驚かされました。この若い力があれば、30年後の市制施行100周年も佐倉市は安泰だなと感じましたし、市役所の若手職員にも良い刺激になったのではないかと感じています。

――今後どのような連携をしていきたいですか

 本市と市内5校の県立高等学校等は、今年2月に締結した包括連携協定に基づき、様々な市制施行70周年記念事業を展開してきました。
 市としては、持続可能な地域社会の実現に向け、将来を担う若い世代がまちづくりに参画する機会を創出することが重要であると考えています。この市制施行70周年記念事業を契機として、将来を担う若い世代の皆さんと一丸となって、30年後も住み続けたいまちになるような、若い世代の意見もまちづくりに反映できるのだと実感できるような様々な事業に取り組んでいきたいと考えています!